看護師国家資格のその先。看護師のスキルアップとは?
こんばんは!
看護師としてスキルアップも目指す場合、今務めているところで経験を積むだけでなく、資格を獲得するという方法もあります。
看護師って国家試験に合格したらそれで終わりだと看護学校に入学する前は思っていました。
しかし、それだけでなくスキルアップのために認定看護師や専門看護師、診療看護師などの資格を取得しより専門性を極めていくこともできるのです。
ちょっと違いますが助産師や保健師も看護師資格を取ってからではないとなることができません。
僕自身、昔は何か資格を取ってより専門性を極めていきたいなーなんて思っていました。
今はあまりあませんが、ふと思う時もあります。
今回はそんな資格についてまとめていきたいと思います。
・助産師
助産師になるには、看護師免許を持ってることが必須です。
まず看護師免許を取得してからさらに1~2年間、助産師教育機関で学びます。
おもに下記6つのコースから学校を選び、卒業・修了すると助産師国家試験の受験資格を得られます。
1.助産専門学校に進学する
3.大学の助産学専攻科に進学する
4.助産課程がある大学で選抜試験に合格し単位を取得する
5.助産課程の大学別科に進学する
6.短期大学の助産学専攻科に進学する
・保健師
看護師免許を取得した後、文部科学大臣の指定した学校または都道府県知事の指定した養成所で1年以上学んで国家試験合格する必要があります。
・専門看護師
専門看護師の資格は、5年以上の実践経験と看護系大学院での修士課程修了の2条件をクリアした看護師が、専門看護師認定審査に合格して取得できます。
専門看護師の役割と分野
専門看護師には次の6つの役割が求められています。
1.実践
複雑で困難な課題を抱えている患者さんや家族に対し、どのような看護が必要かを判断して看護実践する
2.相談
患者さん・家族に対し、専門知識を活かしたアドバイスを行い解決を図る
3.調整
病院での治療から在宅医療に移行する際に医師、看護師、訪問看護ステーション、ケアマネジャーに働きかけて調整し連携を進める
4.倫理調整
倫理的問題が生じやすい治療において、患者さん・家族の思いを尊重した医療が行えるよう、医師や看護師に働きかける
5.教育
専門知識を活用し看護師教育を行い、看護の質を向上させる
6.研究
日々の看護を研究し、その成果を実践に移し、看護の質を向上させる
専門看護師は次の13看護分野にわかれています。
1.がん、2.慢性疾患、3.感染症、4.精神、5.老人、6.在宅、7.急性・重症患者、8.母性、9.地域、10.小児、11.家族支援、12.遺伝、13.災害
12の遺伝看護と13の災害看護は2017年12月に追加された新しいジャンルです。
1人の看護師が複数の専門分野を選択することはまれで、1つの分野に絞るのが一般的です。
・認定看護師
認定看護師の資格を取得するには、5年以上の実践経験と615時間以上の認定看護師教育を修了の2条件をクリアした看護師が、認定看護師認定審査に合格する必要があります。
認定看護師の役割
1.専門的な治療や看護が必要な患者さん・家族に専門知識に基づいた看護を提供する
2.他の看護師の手本となり指導する
3.看護の現場で他の看護師の相談に乗り、改善策を導き出す支援をする
認定看護師の分野は21種類あります。
1.感染管理、2.糖尿病、3.乳がん、4.皮膚・排泄ケア、5.認知症、6.小児救急、7.緩和ケア、8.摂食・嚥下障害、9.慢性心不全、10.がん化学療法、11.脳卒中リハビリテーション、12.慢性呼吸器疾患、13.集中ケア、14.訪問看護、15.透析、16.救急、17.手術、18.がん放射線療法、19.癌性疼痛、20.新生児集中ケア、21.不妊症
認定看護師を目指す場合は615時間以上の認定看護師教育を受ける必要があります。
単純計算で、1日6時間の学習でも100日以上必要となるわけで、その期間職場を離れなければなりません。
つまり、この資格を取得するには、学習のハードルに加えて職場の理解を得るというハードルも存在するのです。
・特定行為看護師
特定行為看護師は、厚生労働省が直接管轄しています。
これは在宅医療の推進を図るために設立された制度です。
医師または歯科医師の指示を待たずに、手順書により一定の診療の補助を行う看護師のことを言います。
まとめ
・どの資格も看護師免許を取得している必要がある
・専門看護師に向いている方は、患者さんと医療機関の橋渡し的な仕事を務めたい、看護師の育成や看護の専門分野で研究したい、倫理的な面から患者さんと家族をサポートしたい方
・認定看護師に向いている方は、専門看護分野で患者さんに寄り添った医療を提供したい、現場でより高いレベルの知識を学び、技術を取得したい方
・特定看護師はより医者に近い医療行為を行うことができる